医師国家試験を終えて -試験勉強の実際と受けた模試について-

医師国家試験を終えて -試験勉強の実際と受けた模試について-

はじめに

はじめまして。写真家。ときどきエンジニア。医者になりましたイコラです。

お疲れさまです。無事、医師国家試験合格しました。

報告すると色んな人に祝われて嬉しかったです。

この結果自体6年前に約束された出来事ですが、やはり終わるとホッとします。

普段は医学や学部にまつわる話は全く言わないようにしているのですが、キリが良いのと写真が溜まっているので描き下ろしてみました。

国試勉強に悩んでいる6年生とかの助けになれば良いなと思います。

今回載せている写真は、基本的に試験勉強中に撮ったフィルム写真になっています。

勉強について

舐めプ&生来の怠惰人間(ありがちな夏休みの宿題を最後にするタイプ)が重なって、みんながそれなりに勉強している時でも、一日3時間やってない日々が続きました笑

本格的にヤバさを感じたのが、冬の直前模試で学年の下位5%に入った時。

1月の第一週に行われた模試も、明らかに周りより悪かったので、やべぇ!と思って最後の1ヶ月はガチ勉しました。一日の楽しみは、風呂でビール飲むことでしたね。人生で一番勉強したかも。

まぁ普通に秋口くらいからやってたら余裕で間に合うはずなんですけどね笑

模試

僕が受けたのは、夏冬medic media模試、冬メック、TECOM第4回模試の合計4個でした。

それぞれ僕が感じた特徴としては

Medic media

うんち模試。知識の確認。という点ではいいのかもしれませんが、模試の傾向が全く国試的じゃない。

近年重要視されている病態や臨床の問題は少なく、どこまで細かく暗記しているかみたいなクソ問題のオンパレード。

近年の国試は少ない知識でも考えたら解ける問題が増えているので、その真逆感が否めません。

ただオンライン上で復習できるシステムや、それなりに迷う問題を満遍なく出している点、基本的に過去問ベースである点で、受ける価値はあると思います。ただ何回も言いますが、国試ってこんな感じじゃねーのよ。

一応、得点率は国試に合わせているって宣伝されていますが、問題のクオリティと得点率ってそもそも別物ですよね・・。正直マジで国家試験の模擬試験という点では、クオリティ低いと思います。問題集としてはありかなって感じ。

私はQ-assistを取っていましたが、それでもmedic media模試を贔屓することはできませんでしたね。

メック

みんなが「難しい。そんな問題知らない!」と言ってましたが、ある意味一番国試っぽいです。

国試当日は、意味不明な問題も平気ででますし、特に公衆衛生なんかは、最近マンネリ化しているからかちょっと毛色の違う問題も出ます。

また初見の問題をどうやって対処するかなど、当日の雰囲気を一番つかめる模試だと私は思いました。

また画像一発問題が多いのも非常に国試的です。難易度は国試より明らかに高いですが、それを意識できればいい模試だと私は思います。

TECOM第四回

最後に受けた模試。本番のちょうど一ヶ月前にあります。

非常に丁寧に作られている。というのが第一印象。

首をかしげるような問題も少なく、相当に校正されていると感じました。

一番実力がわかるテストだと思いますし、苦手分野を見つけるのにもいいと思います。

僕はこの模試で悪い点数だったので非常に焦りました。解いている最中も「いい模試だな」と感じていたからです。

2つ癖を言うとすれば、画像一発問題が少ないのと、臨床問題が本番のほうが面倒だということでしょうか。本番の臨床問題の文章量は普通じゃないですから笑

難易度は国試よりちょい上でしょうか。本番はここで取った点数プラス5〜10%取れると思っていいと思います。

直前講座のすすめ

国試というのは基本的に過去問ベースである以上、昔の良問はもちろん、直近3年の傾向というものがあります。

今年出た難しめの問題が、実は前年の簡単な問題の選択肢にいたなんてことがザラにあります。基本的に前フリがあるということですね。(そうでないと、正答率も下がりますし、厚労省側も強気で出題できないですからね)

例えばですが、116回にMDA5抗体が出ることを僕は直前に予想していました。

なぜなら一個前の115回の正答率90%超えの簡単問題に、このMDA5抗体が現れていたからです。

なぜこんな簡単な問題を出すのか。それは次の年により難しい、MDA5抗体を出したいからです。

過去3回分をしゃぶりつくすとそういう癖みたいなのが分かってきます。ですので直前1ヶ月は過去問3回を丁寧に解きましょう。(解けた問題についても考察しましょう。)

正直に言うと、こんなクソみたいな予想が一つ当たったところで国試の点数ってそんなに変わらないのですが、当日のメンタル安定が随分と変わります。

そのため予想はある程度していくことをオススメします。そういった内容を友人と話すうちに、それが出る!みたいなことは沢山ありますので。

そして予想や直近過去問を丁寧にやるという点で、予備校の直前講座は取っておくことをオススメします。

当日持っていく資料にもなるので(当日何を持っていけばいいか困惑するので、直前講座系のものを持っていくと安心です。)

僕はQ-assistだったので、Q-Assistの直前講座(国試1週間前から発売)を取りましたが、何でもいいと思います。

本番

本番については、もしこの記事のウケが良かったり、続編を望んでいる方がいましたらしっかり書こうかなと思います。

ここではザッと。

当日は普通に緊張しました。

頭では「9割が受かる試験、自分は大丈夫」だと分かっていても、なかなか落ち着きませんでした。しかも朝早くに試験会場に到着するので、普通に眠いです。

センター試験のように、マークミスをやらかさないかだけ心配でした。

初日が終わると最初に議論になるのが、「採点するか否か」問題です。

僕は、ホテルで一緒になった友達が採点し始めたのでなし崩し的にしました。

「9割受かる試験なら、これ(採点)が正解や!!」

と友達が言っていましたが、本当にそうだと思います。次の日のメンタルも全然違いますし、基本は大丈夫なはずなので採点することをオススメします。

最後に

如何だったでしょうか。

ゆるく国試の実感と模試について述べてみました。模試の雰囲気とかネットで探してもなかなか見つからないので、誰かのためになれば幸いです。

もし好評でしたら、続編かなにか書くかもしれません。あんまり医学部系の話は普段しないけれど。

もしなにか希望あれば、SNS等で連絡くだされば。

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(リモコン機能付きのフィルムで楽しそうな自分)